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ボークになる13個のパターン〜野球のルールは難しい

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ピッチャー
野球大好きおじさんのさかのうえのまろ(@sakanoueno_maro)です。

高校野球の地方大会も毎日熱戦が繰り広げられていますね。いくつになっても母校の成績は気になります。応援に行くことはなくなってしまいましたが、新聞で試合結果はチェックしています。

先日、こちらの記事を書いたのですが

ぼくが夏の甲子園(高校野球)を嫌う理由
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全国1億2000万の野球ファンのみなさんこんにちは。さかのうえのまろ(@sakanoueno_maro)です。 野球が好きです。野...

「高校野球」のあり方に疑問を持っただけで、野球そのものは好きだし、一試合一試合、戦う高校生たちの姿を見るのは好きです。

何気にTwitterのタイムラインを見ていたら、このような記事がありました。

高校野球岩手大会でどエライ誤審 久慈東vs岩手戦で : なんJ 高校野球まとめ速報
風吹けば名無し 2016/07/14(木) 12:44:05.55 ID:0SzNPz0a0<高校野球岩手大会:久慈東3-2岩手>◇13日◇2回戦◇岩手県営  後味の悪い勝利だった。  3-1の9回2死満塁、久慈東の日當和寿投手(3年
久慈東「気持ちのいい勝ち方ではない」/岩手 - 高校野球 : 日刊スポーツ
後味の悪い勝利だった。3-1の9回2死満塁、久慈東の日當和寿投手(3年)がフルカウントから岩手の2番富山聖也外野手(3年)に右越え二塁打を打たれ同点に追いつか& - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)

夏の高校野球の地方大会、岩手県の大会の久慈東対岩手の試合。 9回2死満塁という切羽詰まった状況で 、ボークをめぐる誤審があったようですね。

審判も人間ですから、もちろん間違えることもありますが、夏の大会で、3年生はこの試合が終わると引退、という場面での誤審。痛いですね。

プロ野球でもごく稀に「ボーク」がありますが、そもそも「ボーク」って、なんですのん?(・ω・)

もくじ

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ボークになる13個のパターン

そもそもボークとは何でしょう?公認野球規則をみると、

公認野球規則2.03
BALK[ボーク] – 塁上に走者がいるときの、投手の反則行為である。その場合には、全走者に各1個の進塁を許す。

とあります。

ここでポイントとなるのは、「塁上に走者がいるとき」、つまり、ランナーがいるときのピッチャーの反則行為であって、ランナーがいない時には「ボーク」は発生しません。(ランナーがいない時のピッチャーの投球の違反は「反則投球」といいます)

なぜこのようなルールがあるのでしょう?
それは、「野球」というスポーツが、ランナーを出し、ランナーを進めて、ランナーをホームインさせることで得点するスポーツだからです。

ランナーは塁に出ると、先の塁へ進むことが望まれます。それは、バッターが打つことによっても進塁できますが、「盗塁」といって、ピッチャーがバッターに向かって投球している間に先の塁へ進むこともできます。少しでも先の塁へ進みたいランナーは、ピッチャーの動きを見ながら「リード」と言って、少し塁から離れた場所でピッチャーの様子を見ます。

ピッチャーは、できればランナーに盗塁されたくありませんし、バッターにヒットを打たれても、できるだけランナーのスタートを遅らせたいわけです。できればランナーを「牽制球」でアウトにしたいところです。

ところが、ここでピッチャーが「ずるいこと」をして、ランナーを牽制球でアウトにしてしまったらどうでしょう?スポーツは「だましあい」も醍醐味の一つですが、ずるいこと、つまり、アンフェアなプレーは慎まなくてはなりません。

野球のルールとしては、次の13個のことが「ボーク」としてルール違反になっています。

公認野球規則8.05
塁に走者がいるときは、次の場合ボークとなる。

(a) 投手板に触れている投手が、投球に関連する動作を起こしながら、投球を中止した場合。
(b) 投手板に触れている投手が、一塁または三塁に送球するまねだけして、実際に送球しなかった場合。
(c) 投手板に触れている投手が、塁に送球する前に、足を直接その塁の方向に踏み出さなかった場合。
(d) 投手板に触れている投手が、走者のいない塁へ送球したり、送球するまねをした場合。ただし、プレイの必要があればさしつかえない。
(e) 投手が反則投球をした場合。
(f) 投手が打者に正対しないうちに投球した場合。
(g) 投手が投手板に触れないで、投球に関連する動作をした場合。
(h) 投手が不必要に試合を遅延させた場合。
(i) 投手がボールを持たないで、投手板に立つか、これをまたいで立つか、あるいは投手板を離れていて投球するまねをした場合。
(j) 投手が正規の投球姿勢をとった後、実際に投球するか、塁に送球する場合を除いて、ボールから一方の手を離した場合。
(k) 投手板に触れている投手が、故意であろうと偶然であろうと、ボールを落とした場合。
(l) 故意四球が企図されたときに、投手がキャッチャーズボックスの外にいる捕手に投球した場合。
(m) 投手がセットポジションから投球するに際して、完全静止しないで投球した場合。

すごく細かいですね。まさに「野球のルールが難しい」と言われるゆえんであったりもするわけですが、すべて投手の「ずるいプレー」として違反とされています。

少し細かく見ていきましょう。

(a)投手板に触れている投手が、投球に関連する動作を起こしながら、投球を中止した場合。

「投手板」とは、ピッチャープレートのことです。マウンドに埋められている「板」です。「触れる」とありますが、これは手で触るわけではなく、ピッチャーの軸足(右投げなら右足、左投げなら左足)が、プレートを踏んでいるか、または、プレートの前の縁に足が触れているかということです。

ランナーが塁にいるとき、ピッチャーは普通「セットポジション」というフォームで投げます。グローブの中でボールを握り、体の前でグローブを止めて、それから投球、または牽制球を投げます。

このとき、投球動作を途中で止めるとルール違反になります。また、セットポジションで静止した状態から首より下を動かすと「投球動作」とみなされ、途中で止まるとボークになります。

よくあるのが、セットポジションに入ってから「ピクッ」と動いちゃった、という場合。少年野球でよく見られます。そもそも子どもにじっとしていろというのが難しいのですが、低学年の時はボークを取られなくても、5年生、6年生の試合になると、厳しくボークが課せられます。可哀想なんですけどね。

何年か前に禁止された「2段モーション」もこれに該当します。自由な足(軸足と反対側の足)を上げ下げする行為が投球動作を途中で止めているとみなされるようになったのです。

(b)投手板に触れている投手が、一塁または三塁に送球するまねだけして、実際に送球しなかった場合。

「 一塁または三塁に送球するまね」、これを「偽投(ぎとう)」といいます。プレートに触っていない投手が偽投をすることは許されています。また、プレートに触っていても、プレートから軸足を離す(軸足をプレートの後ろへ踏み直す=プレートを外す)ことによって偽投することができます。

以前は、右ピッチャーの三塁ランナーへの偽投はプレートに触れたままでも許されていましたが、今は禁止されています。

ランナーが一塁三塁、または満塁のときに、右ピッチャーがプレートを踏んだまま三塁へ偽投し、振り向きざまに一塁へ偽投するというプレーが昔はよく見られましたが、いまではそれはできなくなっています。

(c) 投手板に触れている投手が、塁に送球する前に、足を直接その塁の方向に踏み出さなかった場合。

これはずっこいですよね(笑)。
ピッチャーがバッターの方向に足を踏み出しているのに、一塁へ牽制球を投げてきたら、ランナーは盗塁することができなくなってしまいます。

(d)投手板に触れている投手が、走者のいない塁へ送球したり、送球するまねをした場合。ただし、プレイの必要があればさしつかえない。

例えば、1塁ランナーのスタートが早すぎて、ピッチャーが投球する前に2塁へ向かって走りだしたのをピッチャーが気がついたとき。ピッチャーは2塁へ向かって送球しても構いません。プレイの必要があるからです。

(e) 投手が反則投球をした場合。

反則投球については別に規定があって、「投球動作を途中で止める」「セットポジションで完全静止しない」などが規定されています。

(f)投手が打者に正対しないうちに投球した場合。

ピッチャーがバッターの方を見ずにいきなり投球してきたとか、バッターが打つ準備ができていないのに投球してきたとか、そういうことが該当します。

(g)投手が投手板に触れないで、投球に関連する動作をした場合。

野球規則に載っている例としては、ピッチャーがプレートをまたいだままストレッチを始めた(ワインドアップの投球動作)とあります。プレートの周りでややこしいことをするな、ということだと思います。

(h)投手が不必要に試合を遅延させた場合。

ピッチャーがなかなか投球せずに、わざと試合の進行を遅らせた場合です。ランナーのリードが小さいのにしつこく牽制球を投げる場合も該当します。

(i)投手がボールを持たないで、投手板に立つか、これをまたいで立つか、あるいは投手板を離れていて投球するまねをした場合。

いわゆる「隠し玉」がこれに該当するかと思います。内野手がピッチャーにボールを渡すふりをして実際にボールを渡さず、それに気が付かなかったランナーがリードをしようとして塁を離れたときに内野手がタッチをしてアウトを取ろうというプレーです。
ピッチャーはボールを持っていないので、投球に関連する動作に入るとボークになります。

昔プロ野球でごくたまに見られましたが、最近は見ませんね。あまりにずるいし、アンフェアだし。

(j)投手が正規の投球姿勢をとった後、実際に投球するか、塁に送球する場合を除いて、ボールから一方の手を話した場合。

セットポジションに入っているピッチャーが手を離してしまった、セットポジションをといてしまった場合です。
セットポジションをときたい場合は、ピッチャープレートに触れている軸足をピッチャープレートの後ろへ離し、それから手を放します。順番が逆になるとボークです。

(k)投手板に触れている投手が、故意であろうと偶然であろうと、ボールを落とした場合。

投球動作を途中で止めたとみなされるんですかね?子どもなんか、ポロッと落としちゃうことがあるので可哀想なんですけどもね。

(l)故意四球が企図されたときに、投手がキャッチャーズボックスの外にいる捕手に投球した場合。

「故意四球」とは、いわゆる「敬遠のファーボール」のことです。このバッターはすごいやつだから打たれたくないのでわざとファーボールにするとか、1塁が空いているので守りやすくするために(フォースプレーになりますから)わざとファーボールにするとか、そういうことです。

故意四球のとき、キャッチャーは、ピッチャーの手からボールが離れるまでは、キャッチャーボックス(バッターボックスの後ろ側にあります)の中に両足を入れておかなければならないことになっています。

ちなみに、同点で迎えた最終回の裏、ランナー三塁で、うちのチームのキャッチャーくんがそれをやらかしてボークになり、サヨナラ負けをしたことがありますw

(m)投手がセットポジションから投球するに際して、完全静止しないで投球した場合。

セットポジションは完全静止しなければならないと決められています。

体の前でグローブにボールを握った手を止めて、完全静止します。その後、投球動作に入らなければなりません。

ボークのペナルティとボークでなくなる場合

ボークが宣告された場合、タイムがかけられボールデッド(プレー中でない状態)になり、各ランナーは安全に1つ塁を進むことができます。投球がボークになった場合は、投球はノーカウントとし、投げ直しになります。

ボークの宣告があってもボークでなくなる場合

牽制球がボークとなった場合、プレーはそこで中断できますから、審判はタイムをかけてランナーをひとつづつ進塁させます。
しかし、投球の場合はどうでしょう?

投球動作にボークがあったとき、審判は「ボーク」のコールをしますが、その球をバッターが打つかもしれません。プレーの続行中はタイムはかけられないことになっていますから、プレーが落ち着いたところでタイムがかけられます。

ボークの球をバッターが打つ(ヒット、エラーにかかわらず)、もしくは、ファーボール、デッドボールで1塁に進み、各ランナーも1つ以上進塁できたときはボークは適用されず、そのままプレーは続行されます。

先に紹介した岩手県大会の久慈東と岩手の試合では、

3-1の9回2死満塁、久慈東の日當和寿投手(3年)がフルカウントから岩手の2番富山聖也外野手(3年)に右越え二塁打を打たれ同点に追いつかれたかと思われたが、日當がセットポジションに入る前にボークをしており、同点打は無効。
三塁走者のみボークで生還したが、

とあります。

ボークの投球を打ったときは直ちにはボールデッドにはなりません。打者が少なくとも1塁へ進み、満塁のランナーが1つ以上進塁できれば、ボークは適用されません。

この場面での間違いは「同点打は無効」としたことです。ボークは「攻撃側の不利益になることを取り除く」「ランナーがピッチャーの不正行為でアウトにならないようにする救済措置」と考えられます。この判定ですと、明らかに攻撃側が不利益を被っています。

右越え二塁打を打たれ同点に追いつかれたかと思われた」とのことですので、3塁ランナーと2塁ランナーはホームインして得点、バッターは2塁に到達していますから、1塁ランナーは3塁へ行っているはずです。「ボークの球をバッターが打つ(ヒット、エラーにかかわらず)、もしくは、ファーボール、デッドボールで1塁に進み、各ランナーも1つ以上進塁できたときはボークは適用されず、そのままプレーは続行されます」という規定とは異なる判断が下されてしまっています。

このときの判定としては、プレーが落ち着いたときにタイムをかけ、バッターが1塁以上に達したこと、各ランナーが1つの塁以上進塁していることを確認し、得点は3対3、2死2・3塁からプレー続行、が正しいと思われます。

野球のルールは難しい

こちらの記事でも書きましたが、

野球のルールは難しい
野球のルールは難しい
今年のプロ野球シーズンも終わりましたね。え?まだクライマックスシリーズと日本シリーズが残っているって?いやいや、ぼくら阪神ファンにと...

野球のルールは難しいです。プロ野球の審判であっても間違えることもあります。まして、高校野球の審判はボランティアです。大会の試合の時だけ審判をしてくださっているわけです(若干の手当はもらっているかもしれませんが)。

審判に「絶対間違えるな」というのも難しいです。でも、プレーしている高校生たちにとってみれば、人生が変わるかもしれない一大事です。

間違いは間違いとして仕方がないのですが、あの試合の場にいた審判団、本部席には控えの審判がいたはずなのに、だれも間違いを正せなかったのはどうしてなんでしょうね?

たしかに、後味の悪い試合だったと思います。

WEBのシステムを作ったり保守したりするSE/プログラマというものをしています。

ブログやってますがブロガーではありません。週末WEB随筆家です。
まろと呼んでください。

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