親から子へ、子から孫へ引き継がれるもの

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父と子
このところ、次男が野球にハマっている。

と言っても、彼はプロ野球には興味がないようだ。

阪神が7連敗したとか、絶対的ポジションだったショートを北條に明け渡した鳥谷がサードの守備についているとか、甲子園での試合に約1か月ぶりに勝利したとか、そういうことには関心を全く示さない。

学校から帰って、バイトのない日、グローブとバットを持って、原付に乗って、少し大きな公園へ行っているようだ。

高校の同級生たちと、キャッチボールをしたり、ノックをしたり、しばし「野球」に興じているらしい。

ある日のこと。

その日も野球をやりに原付で出て行ったらしいのだが、夕ご飯の時間になっても帰ってこない。

LINEを送っても既読にならないし、電話をかけても全く出ない。

バットを抱えて原付に乗って出かけたというから、これはもしや、ヤンキー同士の抗争に巻き込まれたか?警察に止められて補導されたか?

と、心配していたら、夜9時頃に晴々とした顔つきで帰ってきた。

あまりに野球に興じすぎて、時間を忘れていたらしい。とっくに日は落ちているし、公園の照明ではボールは見えにくいだろうに。

時間を忘れると、そんなことは関係ないのだろう。ボールが見えようが見えまいか、集中しているときはそんなもんなんだろう。

次男にはそういうところが小さい頃からたまにある。

長男と三男が自ら希望して野球を始めたのに対して、長男と1学年違いの次男には、小学校に上がると有無を言わさず野球をやらせた。

本当のところは嫌だったらしい。なんで監督やコーチに叱られるのか、全く分かっていなかったらしい。

それでも、3年生のときに「ちびっ子大会」に出してもらった次男は、突如野球に目覚め、小学校から帰ってから暗くなるまで壁当てをしていた。

土日の練習で結構な球数を投げるので、どちらかというと、平日は、肩、肘を休ませるために、ボールは投げないほうがいい。

という話を次男にしていたかどうだか忘れたが、うまくなりたいがために必死で壁当てをし、1日に200球も300球も投げていたらしい。

明らかに投げすぎ。それが原因でいわゆる野球肘、右肘の内側の軟骨の剥離骨折を起こして、4年生のときは思うようにボールを投げることができなかった。

監督やコーチに叱られる意味がわからないこと、肘が痛かったこと、嫌だったこと、それらの記憶から逃れるために、次男は小学校のときの記憶を自ら封印してしまった。

ことあるごとに「小学校のときはこんなんだったなあ」という話になっても、全く覚えていないと言う次男。

無理やり野球をさせたことで、つらい思いをさせてしまったと、父親としては少し後悔をしていたところだった。

ところがどうだろう?
「いやぁ〜野球は楽しいわ!」と嬉々として帰宅する次男。いったい彼の頭の中身はどうしてしまったのだろう?

同級生たちと「野球」に興じるようになってから、次第に彼の「封印」は解けているように思う。

監督やコーチになぜ叱られているのか分からなくてイヤだったこと、肘が痛くて思うように野球ができなかったこと、自分がキャプテンをするつもりだったのに友だちに出し抜かれて悔しかったこと、最近になって、いろいろ話をしてくれるようになった。

我が家では、三男がまだ中学校の野球部に入って頑張っている。先日、中学の秋季大会の試合が近くの中学校であったので、次男は嫁さんと一緒に、三男の応援に行ってきた。

今までなら、弟の試合など絶対に見に行かなかったのに、嫁さんが誘うと喜んでついて行った。

帰宅してからは、三男に対して野球の指導。投球フォームが悪い、バットの振り方が悪い。

今まで一切弟の野球には口出ししなかったのに、熱心に弟の指導をしている。反抗期の三男も父親であるぼくのいうことには全く聞く耳を持たないのに、兄の言うことにはひとつひとつうなずきながら聞いている。

次男の心の中で何かが変わってきたんだろうね。

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今日もお読みいただいてありがとうございます

月曜日のお姉さん

ぼくは野球チームに入っていた経験はない。キャッチボールやグローブの扱い方を教えてくれたのは、親父だった。

息子は3人とも少年軟式野球チームに入っていたが、小さいころはよく親子でキャッチボールをしたものだった。

彼らもそのうち結婚して子どもが生まれるだろう。

「パパ、野球がしたい!」と子どもが言えば、彼らも少年軟式野球チームのコーチを引き受ける日が来るかもしれない。

「野球」という我々人類の「文明」の資産は、そうやって、親から子へ、子から孫へ、引き継がれるものなのかもしれない。

ねえ、お姉さん。

WEBのシステムを作ったり保守したりするSE/プログラマというものをしています。

ブログやってますがブロガーではありません。週末WEB随筆家です。
まろと呼んでください。

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